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地域のプラットフォームを目指して 道の駅「夜叉が池の里さかうち」の挑戦
久保田工務店では、2019年4月から、揖斐川町坂内地区にある道の駅「夜叉が池の里さかうち」の管理運営を行っています。建設業を主業とするKUBOTAにとっては大きなチャレンジでしたが、地域への恩返しができる機会ととらえ、運営をスタートしました。その取り組みについてご紹介します。
語り継がれる伊勢湾台風の復旧工事と
坂内地区との絆
私たちは創業以来、砂防工事や護岸工事など、地元の人たちの安全を守る工事を数多く手がけてきましたが、中でも社内で語り継がれているのが、1959年の伊勢湾台風の際に、坂内地区(当時は坂内村)での災害復旧です。
創業者・久保田一馬は、台風で最も大きな被害が出た坂内村にいち早く入り、村の住人たちと共同して復旧工事に着手。時速数キロのキャタピラーで山道を進む途中、「一般道を走らないように」と制止する警察官を振り切り、決死の思いで現地に向かいました。
50年以上経った今も地元の住民の方から「本当にお世話になった」と言っていただくことがあります。坂内出身のスタッフが何名も当社で働いており、地元とのつながりの深さが分かります。
今回、道の駅の運営について地元の方から相談された時、すぐにやろうと決めたのも、そんな昔からのつながりがあったからこそでした。
通過点から目的地へ
地域を総合的に活性化する「さかうちモデル」とは
道の駅「夜叉が池の里さかうち」は岐阜県と滋賀県との県境にあり、往来の通過点として利用されることがほとんど。そのため、道の駅そのものの魅力を高めて、通過点ではなく目的地と思ってもらえるようにしていくことを目標にしています。例えば、道の駅の物販コーナーでは、山菜や山芋、米など、地域の特産品の魅力を伝えていったり、施設も快適な空間づくりに取り組んでいます。
また、今後は周囲にも目的地となるような施設の整備を進め、道の駅をプラットフォームとして回遊できる仕組み、坂内という地域を総合的に活性化できる「さかうちモデル」を構築し、ゆくゆくは同様のモデルを揖斐川町の他の地域にも展開していくことを目指します。
ステーキ丼が好評!
坂内ジビエが食べられる道の駅
近年、山村の鳥獣被害の軽減と捕獲された命を無駄にしないための取り組みとして、ジビエが注目されています。ジビエとはフランス語で、野生鳥獣の肉を意味する言葉です。KUBOTAでも、坂内地区で捕獲されたシカ肉を使ったグルメ開発に取り組み、道の駅にあるレストランでは坂内ジビエを使ったメニューがお楽しみいただけます。
一番メニューはジビエステーキ丼。ヘルシーなシカ肉が堪能できるボリュームいっぱいの商品です。ぜひ、地産地消の美味しい食事をお楽しみください。また、もっと手軽にご注文いただけるよう、ネットショップもオープン。新商品も続々登場してますので、ぜひチェックしてください。